読み物
2013年9月5日 / 日記
雷鳴と雨がなかなかに酷いです@札幌
なんでも,32日間連続雨だとか・・・うーむ
久しぶりに,読書をしました
フランツ・カフカ ドイツの作家です.
知り合いからSkypeがあり,「処刑の話」という作品に何かしら感じるものがあったらしく,勧められたので読んでみました.
青空文庫で読めます.
http://www.alz.jp/221b/aozora/in_der_strafkolonie.html
結論からすると,この処刑機がアレだよねっていう話しでした.
ええ,よく使うCNCに近いよねっていう話しでした.
コンピュータ制御ではないので,時代からすると「からくり」と呼ぶべきですかね.
よく使ってる身としては途中からどんな器具かある程度想像出来たという点では,設計した通りに文字を書くという機械に対して何ら不思議に思わなかったのですが,その時代であったり作家がそういう機械の想像をするのは,やはり凄いのでしょう.
自分は違った視点で読んでいたので少し感想を.
翻訳者のあとがきを読んで,「ああ」と思えてしまった点.その世界に吸い寄せられるように読んでしまったことに,なにか懐かしい感じはしたんですけどね.全くその通りでした.
あと,自分の愛する機械が他の人に認められなくなったとき(というか否定にも近いかな),自分を全て否定されたような,そんな感じになるのかな.
これは将校が作った機械じゃないから少し話は違うけど・・・
目的がそもそも賛成しようのないものだけど,せっかく作ったものが真っ向から全て否定されたら,流石にキツイよな,なんてことを思ってました.
そういえば,機械の引き継ぎという視点からいうと,こうやって引き継いでくれる人が居るってのは大事で,きっと司令官は幸せだったでしょうね.有る一時,周囲から支持があっても,自分の手から離れた時に何も機能せずただ存在するだけのモノとなってしまうのは,やっぱり寂しいですよね.
残酷でなんとも言えない結末(きっとそこがいい)ながらも,テクノロジー好き・エンジニアへ心を揺さぶる作品だった気がします.
どうでもいいことですが,サークルの装置はちゃんと引き継がれるのだろうか(´・ω・`)
ノウハウが消えてロストテクノロジーしてしまうんじゃないかと心配です・・・(ちゃんと引き継がない自分が悪いかね?
いいシステムはないもんですかね.やっぱり文書化というかレポートを書かないとだめですかね?
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